10月4日から10日まで、久しぶりにスコットランドのグラスゴーに出張に行ってきました。
97年11月10日号でグラスゴーの紹介をしておりますので、今回は写真を中心に報告します。
スコットランド一の美術館&博物館(Kelvingrove
Art Gallery & Museum)。
20世紀前半、グラスゴーは世界最高のハイテク都市として繁栄しました。 造船などの重工業はこの街に莫大な富をもたらしたものでしょう。 この建物に入ると、美しいステンドグラスや建物自身に施された精緻な彫刻に驚かされます。 一階の入口を入ると、吹き抜けのホールになっていて、正面にはパイプオルガンがあります。 この感動は、朝鮮総督府の入口から入ったときの玄関ホールの美しさに通じるものがありました。 でも規模ではこちらの方が上でしょう。 絵画や彫刻のコレクションは、当時、金にものを言わせてヨーロッパ中から買ったのでしょうか、相当なものを保有しています。 教科書では重工業都市として紹介されていますが、アールヌーボー建築で有名なチャールズ・マッキントッシュの生地でもあり、芸術・文化の面でも優れたものがあります。 日本の「重工業都市」の感じとは違います。 |
Kelvingrove Art Gallery & Museum
から歩いて5分のところには交通博物館
(Museum of Transport) があります。
かっての繁栄の源であった造船関係の展示が充実しておりますが、その他、イギリスを中心とした自動車、電車、オートバイの歴史的な展示が豊富です。 自動車マニアにはこたえられない、ヨーロッパの名車の展示があります。 そんな名車に混じって、戦後、日産自動車がライセンス生産していたオースチンが展示してあったので懐かしくなりました。 この車の生産を通じて小型乗用車の技術を取得したニッサンは「日本の名車、ダットサン・ブルーバード」を作り出したのです。 現在、オートバイ産業は日本メーカーの独断場ですが、かってはイギリス、ドイツ、イタリアがオートバイ王国でした。
左の写真はアリエル・スクエア Four、1000ccです。 気筒を左右2列、前後2列に配置した独特な4気筒エンジンです。 この配置のエンジンとして他には、30年ほど前にSUZUKIの250ccレーサーで見たことがあるだけです、 乗り物ファンにとっては、この博物館を見るだけでもグラスゴーに行く価値があります。 |
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グラスゴー市庁舎
グラスゴー大学 |
Gallery
of Museum Art
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