KIAエラン日本で発売
8月7日号で紹介したKIA自動車製のエランが日本で発売されました。 以下、日本経済新聞9月11日号の記事の要約です。
韓国の大手自動車メーカー、起亜自動車は十日、全額出資子会社、起亜ジャパン(東京・港、李武永社長) を通じ、日本でスポーツカーを発売した。 98年末に120店舗の店舗網を築き、年間300台の販売を目指す。 日本の自動車市場に参入した韓国メーカーは双竜自動車に続く二社目。 投入するのは「ビガート」(韓国名エラン)。 韓国では昨年7月に発売した。 年間生産能力は1200台。 日本向けはシートを本革張りにするなど高級仕様にした。 希望小売り価格(関東地区)は320万円。
私が8月7日号で予想しましたが、韓国製のもう一つのスポーツカーである「現代Tiburon」 よりは日本での販売が期待できるでしょう。 しかも販売目標が年間300台と控えめですから達成可能でしょう。
上記、記事によると双竜自動車も日本に進出しているようですが、 この会社が作っている「Musso」と言うRVはメルセデス・ベンツの設計によるもので、 しかも初期生産品はエンジンの国内生産が間に合わず、ドイツ製のエンジンが使われたとのことです。 この車も販売戦術を上手にやれば、そこそこ売れるのではないでしょうか。
私は自動車については素人ではありますが、「下手の横好き」の観点から「エラン(ビガート)」が日本で売られることについて、「ヤブニラミ」批評をしてみましょう。 但し、実車を見ておりませんし、韓国人同僚に聞いた話や私の推定も含まれており、間違いがあるかもしれません。 お気付きの点は「落書き帳」ででもお知らせ下さい。
これだけ強力なシャーシー/足回りなら、エンジンをもっと強力にしたくなるのだが、FFであるため、 FRのようなわけにはいかないだろう。 日本の改造ショップではユーノス・ロードスターのボルトオンターボを持っているだろうから、 ほぼ同じ部品を使って改造を引受けるところが出るかもしれない。
以上、ネガティブなことを書きましたが、ロータスの息がかかった車として、それなりに売れるのではないでしょうか。 しかも、プラスティックボディーと鋼管シャーシーの組み合わせは、寿命が長い上に、 修理もしやすいので、20年以上たっても価値があるのではないかと思われます。 販売台数が少ないので希少価値もあり、投資を兼ねて購入する物好きもいるような気がします。
経営不振のKIAですが、頑張っていますね。 最近の報道を見ても、KIA自動車自体は韓国政府、現代、大宇などが救済しそうな雰囲気ですね。 韓国内にはKIAの関連会社が28社あるそうで、全社の救済は難しくても、少なくともKIA自動車本体はなんとかなりそうな雲行きですね。