999年6月
ソウル旅行記3、第2日目


第2日目は、「南進第3トンネル」バスツアーに行きました。

朝食

朝食を探して歩き回る時間がないので、ホテルの隣のセブン・イレブンで探すことにしました。

なんと、私が駐在していた時には無かった「おにぎり」がおいてあるではありませんか。 セロファン紙の破り方も日本で売っていものと全く同じです。 名称は「キm・バp」と書いてあります。 ネタは「ブルコギ」や「キムチ」で日本とは少し違います。 1個900ウォンですから日本とそんなにかわりません。

南進第3トンネル
「南進トンネル」とは、1970年代にあいついで合計4本発見された北朝鮮が掘った軍事用のトンネルです。 このうち第3トンネルは今では観光コースになっていて、韓国人でもバスツアーで行くことができます。
休戦ライン付近の構成は本で読んでもなかなかわかりにくいのですが、現地に行くとよく分かります。 休戦ラインの南北それぞれ2kmの幅で「非武装地帯」があります。 南北あわせて4kmの幅になっているわけですが、ここには「非武装」ですから南北とも、施設も兵員の立ち入りも禁止です。
その南の縁には韓国の「北限線」があり、韓国軍や国連軍の施設があります。 ただし、そこには普通の人は住むことも立ち入ることもできません。 もう少し南に下がると、有刺鉄線で仕切られた境界線があり、その南は一般の人が住んだり立ち入り自由です。 つまり北から、「北朝鮮の南限線」、「休戦ライン」、「韓国軍事北限線」、「韓国一般線」の四つの仕切が半島を横断しているのです。
南進第3トンネルは板門店の西、約2kmにあり、北朝鮮側の非武装地帯内の小山の向こう側から地下70mを南に掘り進み、休戦ラインをくぐり、韓国の北限線付近まで延びています。 ただし、未完のまま発見されたようで、地下の途中で止まっています。 韓国は発見後、斜坑を作り南側武装地帯から内部に入ることができるようにしました。 もちろん、地下の休戦ライン付近は分厚いコンクリートで3カ所にわたり封印してあり、南北どちらからも越境できなくしてあります。

左は斜坑入口での記念写真です。 ここから急な斜坑を約300m下ると、未完トンネルの切り羽にでます。 さらに北朝鮮が掘ったトンネル部分を北上すると、コンクリートで封印した場所に到達します。 そこは、もちろん非武装地帯の内側であり、休戦ラインからわずか70m南ですから地上でしたらとても行けないところです。

トンネルの断面は約2x2mで軍事車両が通行可能です。

左の記念撮影場所から北に4kmのところは北朝鮮の武装南限で、大きなスピーカーがあり、宣伝放送をしています。 当日も音楽が聞こえていました。
 

夕食は鷺梁津水産市場
夕食は友人の金氏を誘い、地下鉄1号線 鷺梁津駅の隣の水産市場に行きました。 市場の中には新鮮な魚介類が卸値で売られています。 日本の魚市場とそんなにかわらない風景です。
友人は魚釣りが趣味でグルメでもありますので、魚の選択を任せました。 メインは「ヒラメ(カンgヲ)」にし、子供の握り拳くらいの「タコ」、足の先まで25cmくらいの小型の「スルメイカ」、「ナマコ」を買いました。 全部生きているものです。 その店で切ってもらい、市場内にある材料持込みの食堂に入りました。 日本ではこのようなスタイルの食堂はめずらしいのではないでしょうか。 日本で売られている韓国のガイドブックにはまだ紹介されておりませんので穴場です。 ただし、片言程度でも韓国語が話せないとつらいでしょうね。
 
持ち込んだ材料を以下に示しますが、日本の感覚でいえばメチャ安です。

 

養殖ヒラメ:

1.3kg、 1万5千ウォン

小型のタコ:

3匹、 5千ウォン

小型のスルメイカ:

4匹、 1万ウォン

ナマコ:

3匹、 5千ウォン

食堂ではビールと「清河」を数本飲み、最後はヒラメのアラを「チリ」にしてもらいました。 1.3kgのヒラメの刺身は日本人の感覚で言えば量が多すぎます。 そこで、残った刺身を、シャブシャブのように、チリ鍋の中でゆすいで食べました。 これがまた何とも言えず美味しかったですね。
 


 

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