2003年1月24日号
中国 深セン出張記


 今年はじめてのHPアップデートです。

 1月19日から3泊4日で中国の深センに出張してきました。 仕事ですし、観光地ではないのでホームページに書くようなネタは少ないのですが、時間の合間に旧ソ連が使っていた原子力航空母艦である「ミンスク」が係留されテーマパークになっているのを見学してきましたので写真を中心に報告します。

  「ミンスク」は1970年代はじめに就航し、ソ連海軍極東海域の任務に就きました。 まさに日本周辺海域を受け持ち地域としていたわけです。 数年前に冷戦の終了とともに退役し、いったんは韓国のスクラップ業者が買い取りましたが、解体されずに中国に転売されました。 現在は深セン市内の海岸に係留されて軍事のテーマパークの主展示品になっております。 説明員は中国軍の制服のようなものを着ていましたので、お国柄を反映し国営のテーマパークではないでしょうか。

  

 

ロシア文字でミンスク、015と表示されている。 なお、015の数字は現役時代に数回にわたって変更されたとのこと 。

 

 

艦橋部のアンテナ群。 艦橋室内にはこれらのアンテナに接続された日本製無線機も見受けられた。

 

 

核弾頭搭載可能なSSN20 ICBM収納容器。 合計8発。

 

 

トラックにでも搭載できそうな小型ミサイルであるが、これでも核弾頭を搭載可能。

 

飛行甲板に展示されていたミグ戦闘機。 でもこれは嘘。 ミンスクはヘリコプターと垂直離着陸機用に設計されており、このような通常離着陸機は離・着艦できない。

 

雑感1:

 全長は250mくらいでしょうか、戦艦大和と同じくらいの大きさだと思います。 重武装であり、原子力エンジンによる長大な作戦半径を考えるとまさに脅威ですね。 これが20年ほど前には日本近海を走り回っていたのですから・・・。 一回も作戦行動することなく退役したのは幸いでした。

 

雑感2:

 内部にも入ることができました。 ただし、原子炉は取り外されているでしょうし、エンジン部分には入ることはできませんでした。 内部に模型を使った空母の歴史博物館がありました。 それによると世界初の空母は1920年代に日本が作ったものが最初だったようです。

 

雑感3:

 近くの食堂で食事をとりました。 ここ深センには、有名な「青島ビール」の工場があります。 日本の「アサヒビール」との合弁会社です。

 

 



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