1998年1月31日号
梨泰院復活

久しぶりに梨泰院に行ってきました。 地下鉄が通っていないためなかなか行く気にならない場所ですが、 IMF節約時代になって、タクシーが拾いやすくなりましたので便利です。 2か月ぶりでしたが、活気が戻っているのです。 原因はウォン安によるアメリカ人の復帰があるのでしょう。 アメリカドルから見ればウォンの為替相場がこの2か月で半分になりました。 以前にも書いたように、アメリカ本土の物価に比べてウォンが高過ぎたのですが、現在は適切なレベルか、やや割安になっているのではないでしょうか。 週末のせいでしょうかアメリカ人の男女、それから国籍不明の外国人(東南アジアや中東系?)もたくさん歩いていました。 日本人はシーズンオフのせいでしょうかあまり見かけませんでした。


JAZZクラブ
私の梨泰院の定番コースであるAll That Jazz に行きました。 前回来たときよりも20%くらい値上がりしてましたが、韓国人、アメリカ人でほぼ満席でした。 日本では生演奏している店は少なくなり、あっても高いですが、ここでは健在でした。

韓国人の客層は20歳代が中心で、女性は江南やアpグジョンで見かけるブランド品で身を固めた「これ見よがし」の人は少ないですね。 JAZZはマイナーのものですからゴージャスに流れるよりはいいでしょう。 残念だったのは中年以上の人が皆無だったことです。 日本やアメリカではJAZZファンが高齢化していますが、 韓国では一部の若者のもののようです。

生演奏はアメリカ人(白人と黒人のMIX)と韓国人のギターでした。 Live時間は割り増し料金になり、すでに酔っ払ってきたので、演奏を聞かずに出てきてしまいました。 次回、Live時間に合わせて行ってみようと思います。


10年ほど前にフロリダ州のキーウエストに行ったことがあります。 ここには北米大陸最南端の標識があるところで、キューバに近く、亜熱帯の気候のため、 金持ちの避寒地になっています。 Mariottホテル内で生演奏をしておりましので入ってみました。 驚くことに演奏者がすべて70歳くらいの白人グループでした。 中央の音楽界から引退したミュージシャンが避寒を兼ねてアルバイトで来ていたのでしょう。 最初、メンバーを見た時その年齢から期待してなかったのですが、演奏が始まると、ブット飛びました。 特にピアニストが「弾き語り」で「Blue Moon」を歌いだしたときの大音声とスイングの良さに感激しました。 演奏者の名前は知りませんでしたが、かってはNYCやLAで鳴らした人たちなのでしょう。 このようなシーンに出くわすと、JAZZと言うアメリカで生まれた芸術が人々の間に深く根を下ろしている、 しかし決してメジャーにならないののがJAZZらしい、のを感じました。


ソウルに住んでいると、よく「民族の***」などと言うことを聞きますが、 「アメリカ人と言う分類上の人種は無い」のを思うにつけ違和感を感じます。 しかもそちらの方がはるかに繁栄しているのですから。 アメリカのみならず、世界的に見てもそれほど「民族!、民族!」と言っていない国ほど経済が発展しているように思います。

今日は「梨泰院復活」の話題だったのが、JAZZの話から「Vivaアメリカ」になってしまいました。 これも久しぶりに楽しい音楽を聞いたせいでしょう。


1月の目次に戻る みんなの落書き帳に進む