私が日本にいる間に韓国から2人の出張者が来ました。 いつもソウルで顔を会わせている仲間ですが、 仕事の後に一緒に飲みに行くと、異国にいるせいか普段とは違った話を聞くことができました。 以下は会話の抜粋です。
私は自動車が好きだが日本には数え切れないくらいの車種があり、スポーツカーの種類も多いので驚いた。 現代グレンジャーの元になった三菱デボネアの姿を一度も見かけないのが不思議だ。
韓国の地域対立は年輩者が言っているだけであり、我々の世代は関係無い。 12月18日の大選開票報道を見ていて、金大中が当選したとき、一人で乾杯した。 最近の世論調査(ギャラップ調査。 大選前の調査と結果で1%しか違わなかったように、信頼性が高い) によると「金大中が当選して良かった」と答えた人が83%にも上り、別の人に投票した人からも期待されている。
私の兄(33歳)は裁判所の職員であるが給料は私よりも低い。 韓国の公務員は給与が低いので、賄賂を貰うのが当たり前の風潮ができてしまったように思う。
呉光朝:「Yさんは色が白く、顔立ちも典型的な韓国人なので日本人に間違えられることはないでしょう」。
Lさん:「そうですね。 呉さんを韓国で見ていると日本人と言う感じがしないが、
こちらの通勤電車の中で日本人を観察していると、韓国人と日本人は少し違いますね。
確かに韓国人の方が少し色が白いようですね」。
Yさん:「私の出身地の江原道では地域対立感情が強いですが、私は金大中に投票しました」。
今回の彼らの出張を通して、韓国の20歳代の、ごく普通のサラリーマン(ウーマン)の素顔が少し見えてきたように思います。 この年代は日本語を全く話さないので(第二外国語で習った人は多いのですが、実用レベルで話せる人はほとんど皆無)、こちらの韓国語の実力が相当あるか、もしくはお互いに英語が上手でないと、 なかなか打ち解けた話はできないでしょう。
世代間のギャップが大きいと言われる韓国ですので、現代の10代の人達の生活も取材したいと考えているのですが、 これは大変難しいですね。 まず、相手を捜さないといけないし、言葉の問題もありますね。