1997年12月18日号
金 大中、当選おめでとう

現在、12月17日です。 明日の大統領選挙の結果が気になるところですが、 お天気が下り坂になってきたので、浮動票が頼みの李 会昌よりも金 大中有利とみて、「予定稿」を書いています。 金 大中が負ければ、この原稿はサーバーにアップロードされずに「ボツ」になることでしょう。


我々、「金 大中、連行事件」を知っている日本人のほとんどが、立場の違いこそあれ、 彼には親近感を持っているものです。 そこで、彼が新大統領になるにあたり、期待をこめて、 一日本人の立場からの感想をまとめてみます。

連行事件の思いで
君が日本のホテルから失踪し、行方不明のニュースに接したとき、日本人の誰もが「誰の仕業か」 すぐに推測できた。 そして後日、その推測がほぼ間違いないことが明らかになったのだった。

君が死体となって玄界灘に浮かびそうになる直前に、国籍不明の飛行機(ヘリコプター?)が飛んできて危機一髪で命拾いしたニュースには本当に驚いたものだ。 現在の日本を舞台にして「スパイ映画」もどきのことが現実に起きたのだった。 我々の知らないところで大きな力と諜報活動が動いているのが実感でき、不気味だった。

日本政府の調査により、「連行」には駐日韓国外交官が関与している疑いが濃厚になったが、 その話がマスコミに出はじめると、その外交官は直ちに帰国してしまった。 日本政府は韓国政府に事件解明の協力を要請するも、うやむやのうちに「政治解決」と言う便利な言葉で「解決」してしまった。

選挙運動中のプラス面
言うこととやることが違うのが、この国の人の特色だから、選挙運動中の公約は全くあてにならないが、 それを言ったのでは何も書くことができない。 とりあえず、言行録からプラスと思える点を列記してみよう。

マイナス面

激励の言葉
とりあえずは、「おめでとう」と言っておこう。 これで半万年の歴史に名前を残せたわけであるが、 今までに「末路が悲惨でない」大統領はいなかった。 君の名前が単なる普通の大統領でなく、 「偉大な救世主」として長く記録される舞台は整った。 古来より東洋では左右対象の文字を名前に持つ人の中から偉大な星を持った人が現れると言う。

〈金 大中〉

その名前が「救世主」だったか、単なる「大統領病患者」であったか、5年後には結果が出るだろう。 君は玄界灘で一度死んでいるし、大統領の名誉も手に入れた。 やるべきことはあと一つしか残っていない。 「葉銭(ヨッp・ジョン)を金の札に変える」現代の錬金術師の出現を期待している人間がいることを忘れるな!!


彼は日本語もできるし、日本の友人も多く、知識も豊富なようですから、日本にとっては手ごわい相手の出現です。 日本の政治家にも頑張ってもらわないと、いいようにやられてしまうでしょう。 しかし、「プラス」のところで述べたようなことが本当に遂行されるなら、日本としても十二分に協力すべきではないかと思っています。


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