1997年12月14日号
日本、韓国、TOEFLの実力

一人で駐在しておりますと、自分の日本の会社状況が判らなくなってきますので、 社内報などを適宜、郵送してもらっています。 今回、読んだ中で、ビッグバンやインターネットの発達で、もっと、もっと、国際化しなければならない、 との趣旨で、ある大学教授が社内報に寄稿しておりました。 その中に世界各国別のTOEFL受験者の平均点が出ていました。 以下にその抜粋を掲載しますが、日本と韓国の点数の絶対値、及び年毎の推移は考えさせられるものがあります。

TOEFL国別平均点推移
67-69年76-77年82-84年87-89年93-95年
580590600610610
印度510540560570580
540550560560550
香港540510510510510
韓国470500510510510
タイ450470480490490
日本480480500500480
日韓点差+10-20-10-10-30

注1:志賀県立大学の大谷泰照教授の調査。
注2:原本のグラフから10点単位で読み取った。

以上より、いわゆる通説となっている以下のことが数字で確認できました。

私が読んだ寄稿文の著者は大学教授の立場で日々学生に接している立場から、 上記「通説」の他に次のような警告を発しているのが大いに気になりました。


私は韓国という外国に駐在していて、かえって日本を外から見直すいい機会を得たと思っています。 たしかに、韓国の現状を見ておりますと「こんなデタラメなことをやっていては国が傾く」と言う気持ちにさせられますが、 一方、「日本も大丈夫かな?」と言う気分にさせられるのも偽らざる気持ちです。 世界の歴史の上でも、何100年もの間、世界のトップを走り続けた国はないのですから。


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