1997年12月8日号
大統領選挙

あと10日後の12月18日(木)は大統領選挙の日です。 全有権者による直接投票で、この日は公休日になります。 大統領の任期は5年で再選できない規定になっています。 すでに公示され、街角の指定場所には立候補者のポスターが貼られていますが、 日本のように臨時の立て看板ではなくて、大きな会社の塀などを借りて指定場所にしているようです。 現在の立候補者は数人(7人?)ですが、実質的には世論調査の上位3人による争いと見られています。 新聞やTVのニュース報道でもこの3人が中心になっています。

数日ごとに報道機関などの世論調査結果が発表されますが、いいかげんな数字が出回ると選挙の結果に悪影響があるとの理由で、 調査方法、数字の信頼度の程度も必ず添付するよう規定されているようです。 調査機関によっても数字の違いはありますが、最近の支持率の上位3人は大略以下のとうりです。

以上より、圧倒的に支持を集めている候補者がなく、乱戦になっており、予断を許しません。 直接投票であるためか国民の関心は高いようです。 また、政権放送、TV/新聞コマーシャル、 TV番組、新聞記事が中心で、日本の選挙運動のように街宣車がガナリたてるようなナンセンスなことをあまりやっていないのは好感が持てます。 韓国人の知人に私が直接聞いた話を以下に列記しますが、日々の雑談の中での話ですので、 統計的な意味はありませんし、彼らの発言内容が本当かどうかの検証もしておりませんので、 そのまま信用しないで下さい。


私が外国人であるため、詳しく話して貰えなかっただけかも知れませんが、政策ではなく、 中傷合戦、もしくは地域対抗戦のような感じを受けます。 形式こそ直接投票で民主的ですが、 実態がこれではもったいないです(私が話を聞いた話がたまたまこうでであっただけで、 有権者の大半はこうでないと信じたいですが....)。 まあ、選挙については日本も外国に誇るようなことは言えませんけど....

それにしても私は運がいいのでしょうか、3年前の台湾の総統選挙(大統領選挙にあたる)のときも現場にいて雰囲気を味わうことができました。 いずれも日帝時代を経験しているのですが、それぞれの国ぶりを反映していて興味深いです。


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