他山の石
東亜日報のインターネット新聞(日本語版)を見ていますと。 日本語への翻訳がおかしく感じる時があります。 また、漢語や中国原産と思われる熟語で日本語と共通なのも良くみかけます。 気が付いたことを以下に紹介します。
ところが、先日、来韓した台湾人に聞くと、台湾では全く違う意味です。 他山とは他人の山のことですが、この場合は戦争の相手方と言うことです。 相手方に起こった災難は攻撃のチャンスである、と言う意味だそうです。 台湾の戦後の教育は、国民党の指導で北京語、中国本土の歴史、文化を 教えていますので中国本土と意味の違いは無いと思われます。
それにしても韓国と日本が同じ意味で、原産地とは違っているのは何故でしょう。 韓国で意味が変えられてから日本に伝わったのか、あるいは日本で変えられてから韓国に伝わったのか、 興味があるところです。
「時と場合によっては、池に落ちた犬を叩かなければならない」。
「阿Q正伝」で有名な魯迅の言葉です。 これだけの文章では判りにくいのですが、 中国では「池に落ちた犬を叩くな」と言うのが常識であるように見えます。 ところが韓国では「叩く」のが常識のようですね。 自分に都合のよい部分を拡大するのは韓国らしいと思いました。
ほんの一例ですが、日本、韓国は中国文化/漢字文化の影響を大きく受けながら、 長い歴史の間に、それぞれ微妙に変化してきているのが判ります。 しかも変化の方向がお国柄を表している思いませんか。