1997年8月14日号

日本への関心


8月15日は、当地ではご存じのように「光復節」で休日です。 今年は金曜日に当たるため3連休になりました。 この日が近づくにつれてTVでも日本関係の番組がさかんに流されるようです。

最近の若い人は、単純に反日一辺倒ではなく、日本そのものを知りたいと言う人が増えてきているようで、 日韓友好には良い傾向ではないでしょうか。

このような例として、最近、会社の人たちと話していて気が付いた会話を以下に紹介します。

Aさん:今度、日本に行ったら靖国神社に行ってみたいですが、皇居の近くですか?
呉:靖国神社ですか。 皇居は東京の真ん中にあるのでどこでも皇居に近いです。 私は行ったことがないですが、何故、靖国神社に興味があるのですか?

Aさん:TVで良くやっているので、どんなところか一度見ておきたいと思いました。

呉:日清戦争の戦利品で朝鮮半島から持ち帰った石碑があると聞いていますが、 これは豊臣秀吉の遠征軍が破れた時、李王朝が記念に建設したものと聞いています。 本当にあるのか確認されたらいいでしょう。

Bさん:呉さんは織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の内でだれが一番好きですか
呉:これは難しい質問ですね。 この3人は時代が少しずれているし、性格が違うので一人だけと言うのは難しいですね。

織田信長は部下の明智光秀の反逆で殺されたのですが、 豊臣秀吉は部下に与える領地を確保するため朝鮮半島に進攻したと聞いてます。 徳川家康は秀吉の海外進出の失敗を見て、逆に鎖国政策を取ったようです。 そう言う意味で、この3人には多かれ少なかれ、朝鮮半島の存在が影響を与えていますね。 韓国の人にとっては、このような側面から3人を見ると面白いのではないでしょうか。

Bさん:今、「大望」と言う徳川家康についての小説を読んでいます。 全部で20巻以上の長編ですが、面白いですね。

呉:その本は、山岡荘八著の「徳川家康」を翻訳したものと聞いています。

呉:先日、TVで「将軍の息子」と言う映画を見ました。 面白かったです。
Cさん:その映画は「西便制」と同じ林権澤監督の映画です。 1930年頃のソウルの鐘路での実話をベースにしています。 評判がよかったので、Part−3まで続編が出ました。 日本人はこのような映画が好きですねぇ....


韓国では結構な量の日本の本の翻訳が出ていて、読者が多いようですね。 逆に日本人が韓国について知ることができる機会が少ないのが残念ですね。 考古学などの学者の世界では、日本人による研究が盛んだそうですが、 一般庶民レベルでの韓国の本の翻訳がもっとあるといいですね。 しかたがないから、自分で言葉の勉強をするしかないですかね。


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