ソウルのローカル線
ソウルは人口1000万の大都会なのですが、市内をローカル鉄道が走っています。 ローカル線と言っては怒られるかもしれませんが、確かに利用客も少なく本数も少ないのです。 「KNR京元線」のうち、ソウル市内を走っていて、京釜線(ソウル−釜山を結ぶ韓国の大動脈)の「龍山駅」から 「清涼里駅」まで運行しています。
「龍山駅」は「ソウル駅」から2つ目の駅ですが、大操車場が付属しており、 戦前から鉄道の要所であったものと思われます。 その龍山から分岐して漢江沿いに東に向かって走り、清涼里までのんびり走る路線です。 この路線も戦前から存在していたように思いますが、 現在ではソウルのメジャーな繁華街/住宅街の位置関係がずれてきたのと地下鉄が発達したせいでしょうか、 利用客が少ないようです。
私はこの路線に乗るのが好きで、朝晩、利用してます。
好きな理由は;
地上を走るので眺めが良い。しかも漢江沿いで、夜にはライトアップした橋がとてもきれいです。
混雑してなく、まず100%座れる。
ゆっくり走るし、駅間距離が長く、セカセカしてない。 れっきとした国鉄(KORAIL)の首都圏の路線で、車両は古くなく、標準軌のワイドトレッド、 交流電化(AC2万5千ボルト、トロリー)です(つまり直線なら日本の新幹線の車両でも走行可能?)。 それだけの能力を持っていながら、ゆっくり走るのが韓国らしくなく、好きです。 道路では車の割込みが常識のソウル交通事情からは別世界にWARPしたような気分になります。
日本からの来客があったときは、いつもこの路線に案内して、ソウルにもこんなところがあると宣伝しています。 ある来客は、夜景が奇麗だと感心していました。
この路線は古いためか、頻繁に問題が起こります。 最近はできるだけこの路線に乗らないようにしてますが、ゼロにはできていません。
今日はまとまりの無い話ですが、最近の交通関係の話題をまとめてみました。