1997年7月6日号
焼肉
昨日、書きましたように来週は3組の外国客が出張してきます。
一人で生活し、外食してますと、なかなか焼肉が食べられないのです。
ほとんどの店が2人分からしか注文を受け付けないからです。
と言うわけで、来週は焼肉を期待しているのですが、私が経験した焼肉で美味しかったっものを紹介します。
- 生カルビ
- 超有名なカルビですが、単に「カルビ」と注文すると、
あらかじめ味付けした骨付きカルビが出てきます。
頭に「生(セン)」を付けると、味付けしてないものが出てきます。
これですと、肉を胡麻かせないので、上質の肉がでます。 その分だけ値段が高いです。
「生(セン)」の字の使い方は日本語とほぼ同じで、「生ビール」のことを、
こちらでは「生麦酒(セン・メッk・チュ)」と言います。
- 雌牛一頭
- 「アム・ソ・ハン・マリ」と言います。
タイトルを漢字で書きましたが、この言葉はKorea固有語なので漢字はありません。
私が同じ意味の漢字で書いただけですから、現地の人との筆談でこの漢字を書いても伝わりにくいでしょう。
漢字から想像できるように、牛一頭の各部分の肉を少しづつ集め、大皿に乗せて出てきます。
ロース、カルビ、タンなどです。 テーブルの上で焼きながら食べるものです。
「アム」は「雌」の意味ですが、本当に雌牛だけでやっているかどうかはわかりませんね。
- テジ・カルビ
- 「テジ」は豚のことです。 最近の物価高で、牛肉のカルビは値段が高くなりすぎ、
庶民が気軽に行きにくくなっています。 かわりに値段が半分の豚肉が流行しています。
朝鮮動乱の時に激しい戦闘があった「麻浦(マポ)の戦い」で有名な麻浦区の、
「ガーデン・ホテル」の付近には「スッブル{炭火}・テジ・カルビ」と書いた看板を良く見かけます。
朝鮮動乱のときに、兵隊達がドラム缶の上部を切取り、中に練炭を入れ、
上に金網を乗せて肉を焼いたのが始まりです。
「麻浦カルビ」の名前が有名になりすぎ、
現在ではソウルの至るところにその看板を見ることができますが、チェーン店ではないそうです。
地名ですから登録商標にはならないのでしょう。
同じように地名を使うアイデアはその他、「釜山海物湯{シーフーズの寄鍋}」、
「明洞カル・クッk・ス{韓国式うどん}」などがあります。
- サム・ギョプ・サル
- これは最初の「サム(三)」だけが漢語で、あとはKorea固有語です。
しいて漢字で書くと「三重肉」でしょうか。
つまり日本で言うところの「豚の三枚肉」です。
このように、固有語と漢字を組み合せた単語は結構あるるようで、
私の実力ではメニューを見ても良く判らないことが多いです。
「サム・ギョプ・サル」は、ガスコンロを少し傾けて置き、その上に厚さが15mm位の天然の石板を乗せて、
その上で肉を焼くことが多いです。 焼いているときに出てきた油は傾きのおかげで流れ落ち、
肉がベトベトにならずに済みます。
おなじ考えで、「すき焼き」に使うような鉄鍋の中に小石をたくさん入れ、
その上に肉を乗せる焼き方もあります。 油が小石の間を通って鍋に落ちるのです。
しかも油が火に当たらないので燃えません。 「チャガル・クイ」と言います。
- チュムロッk、トンシム、アンシム
- チュムロッkは牛肉を特殊な薬品を染み込ませて、揉んだ?ものです。
最近は、あまり見かけなくなってきました。
やはり、手を加えずに自然なままの方が日本人にはいいでしょう。
トンシム、アンシムは牛の部位を示します。
説明を聞いたのですが、忘れました。
確か、三枚肉のようになっていて、どれかの層を言うのだったように思います。
これを見た日本の皆さんへのお勧めは、「生カルビ」と「サム・ギョプ・サル」ですね。
どちらも焼く前に味付けしてないので、素材の味を楽しむ日本人向けです。
Korea語のカナ表記については、私なりに考えたのですが、間違いやもっと良い方法があるかもしれません。
お気づきの方はお知らせください。
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