ケンチャナヨ
このホ−ムペ−ジは他の2か所のホ−ムペ−ジからしかリンクされてません。 その2か所も、ある程度、韓国についての基礎知識がある人向けに書かれていますので、 私のペ−ジも、同じようなレベルで書いてきたつもりです。 このペ−ジは本や新聞では報道されにくい、現在の韓国情報を書き留めておきたかったのが、 そもそもの動機です。 ところが、「落書き帳」を開設したら、意外にも、今までは韓国に関心が無かった人にも読まれていることが判りました。 と、言うわけで、今日は韓国人を表すのによく使われる「ケンチャナヨ」について書きます。
日本語の「大丈夫」とか「構わない」の意味ですが、日常会話では日本以上に頻繁に使われる気がします。
日本語の「問題無い」と同じ表現として「ムンジェ・オプソヨ」がありますが、
それよりも「ケンチャナヨ」の方を良く聞ききます。
単に単語だけにとどまらず、韓国人の精神の中に深く根ざしているようで、
日本の本では「ケンチャナヨ精神」と書かれているのを良くみます。
まさに「ケンチャナヨ精神」を表していますし、同僚は韓国人でありながら、 それが良くない習慣だということも知っているようです。
「自分が譲歩する」とか「相手に心配をかけない」などの場面で「ケンチャナヨ」 と言えば、人間関係をスム−ズにする効用がありますが、 「自分の価値観で押し通す」場合にも使われるのです。 どうもこちらの人の働きぶりを見ていると、「ケンチャナヨ精神」が時々出るようです。 以下にその実例を示します。
15年くらい前に、有名な63階ビル(大韓生命ビル)が建設されました。 防犯用の監視TVカメラシステムは私が勤めていた日本の会社が受注し、 私は設計グル−プの一員として設計に参加しました。 工事が終了し、最終検査から帰ってきた同僚の話です。TVカメラは左右の側面、各1本のネジで固定されるように設計されているのですが、 実際の工事は片側1本しか使われてなくて、反対側には段ボ−ルの切れ端が詰めてあったのです。 多分、そちら側は手が入りにくく、作業がやりにくいので、段ボ−ルで誤魔化したのでしょう。 これでも確かに短期的には固定されるでしょうが、時間がたつと緩んでくるのは見えてます。 作業者は勝手に「ケンチャナヨ」と判断して報告もしなかったのでしょう。 TVカメラはケ−スに収納されているので、外からは「手抜き」が判らないのです。
上記、実例は15年も前の古い話で、現在では改善されてきていますが、 橋が落ちたり、百貨店が倒壊するのは「ケンチャナヨ精神」が原因の一つになっているのではないでしょうか。
まあ、韓国人の中でも「良くない」と考える人がいますので、今後は無くなっていくことに期待しましょう。