1997年6月10日号

ギャンブル(訂正版)


読者から「撞球」の発音が違っているとのご指摘を受けましたので訂正しました。


日本人は、昔から「博徒」と言う言葉があるくらいですから、 伝統的にギャンブルが好きなようですが、 韓国でも結構、盛んなようです。

日本と同じで公営ギャンブルと個人ギャンブル(勿論、違法ですが)があります。 韓国ではどちらも、まだやったことがないので、一度、競馬と競輪にでも挑戦してみるつもりです。


以下は韓国のギャンブルについて、会社の人から聞き込んだ情報です。

花札
日帝時代に持ち込まれたものが、そのまま残っています。 日本と同じル−ルのようです。 大人のほぼ、100%の人がル−ルを知っており、80%の人が好きだそうです。 親戚が集まったときなど、女性同志でもコインを賭けてよくやるそうです。 カ−ドが「任天堂」製かどうかは判らないそうです。 多分、韓国製のカ−ドでしょう。

玉突き
薬局と不動産屋が多いことは、すでに報告しましたが、それと同じくらい「玉突き屋」が多いです。 こちらでは昔ながらの「撞球(タン・グ)」と言っていますが、 その名前ともども日帝時代に持ち込まれたものです。
ゲ−ムをしながら、食事が取れるところが多く、夕食時には混雑します。 また、昼休みに食事に出かけたまま、2時頃まで帰ってこないと、問題になった会社を知っています。 Tさんによりますと、「回し」、「ヒネリ」などの用語もそのまま使われているとのことです。

マ−ジャン
先日の「奉天」の帰りに、商店街の中にあった「葬儀屋」の中で、その日は暇なのか、 店の人がマ−ジャンをしてました。 3人打ちですが、全員、60歳近い年齢のようでした。 手牌は13牌ですし、「混一色」を狙っていたようですから、昔の日本とほぼ同じル−ルなのでしょう。 ちなみに台湾のマ−ジャンは16牌だそうです。 若い人はマ−ジャンはほとんどできないそうです。

競馬
私が初めてソウルに来た21年前の地図にも競馬場が載っています。 1972年(?)の日本ダ−ビ−馬「コ−ネルランサ−」が種馬として韓国に供与されていましたので、 その子供が走っていないかと、見に行きたかったのですが、時間が取れませんでした。 私はその日本ダ−ビ−の馬券を当てて、6万円位の給料のときに2万円位儲けた記憶があります。
当時の競馬場はオリンピック競技場から真北方向に漢河を越えた旧市内にありましたが、 最近は地下鉄4号線の「競馬場」と言う駅のそばに移転したようです。
先日の「鉄道博物館」の帰りに、丁度、競馬終了時刻に駅に止まりましたが、 それほどの人が乗り込んで来ませんでしたので、日本ほどにはフアンが多くないようです。 それでも毎年、増加の一途だそうです。
最高の掛け金は10万ウオンに制限されているそうですが、友達の名前を使うなど、 守らない人も多いようです。

競輪
2年ほど前から、始まったようですが、それほど人気はないようです。 オリンピック競技場のすぐ隣にバンクがあるそうです。 ここならアパ−トから近いので、ギャンブルはさておいて、 見学だけでもしてこようと思います。 バンクが400mか500mかも興味があるところです。 また、「先頭固定」など、日本のル−ルと違うかどうかも興味があるところです。

韓国に無いギャンブル
以下は日本にあって、韓国に無い主なギャンブルです。

パチンコ(これを許可したら、在日韓国人経営者が雪崩をうって開店することでしょう)、 競艇、オ−トレ−ス(オ−トバイ)

有名な「カジノ」は外国人専用で、韓国人はプレイできないそうです。


こうやって、眺めて見ると、日本の影響が大きいですね。 でも、韓国人の国民性を考えると、ギャンブルについては、ある程度、 制限しないとオ−バ−ヒ−トが心配です。


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