インスタントラーメン
ソウルでは朝飯の時間帯に営業している食堂が少ないので、 毎朝、アパートでパンやインスタント麺類を食べています。 それでは健康に良くないと、友人のI氏が 「禅食」というものをプレゼントしてくれました。 これは「きなこ」を主成分として、 いろいろな木ノ実、薬草の粉末を混ぜた粉です。 牛乳に、「禅食」の粉末と蜂蜜を混ぜて飲むのです。 「禅食」と言う名前から想像するに、もともと僧侶の食事だったのでしょう。
同じものを毎日では飽きてしまうので、適当にローテーションしていますが、
時間が無いときはインスタントラーメンが手っとり早いです。
「辛ラーメン」はどこのコンビニでも売っているポピュラーなパックに入ったもので、
値段も330ウオン(47円)と安いものです。
食堂で外食すれば最低でも4000ウオンはしますので、
ラーメンで済ませれば1/10で済みます。
韓国ではいかに外食の値段が高いかが判るでしょう。
このような社会状勢を反映しているのでしょうか、
インスタントラーメンの国内消費量は、人口が半分以下にもかかわらず、日本よりも多いそうです。
本題の「辛ラーメン」ですが、名前のとうり激辛ラーメンに分類されるものです。
いつも激辛では飽きてしまうので、スープの料を調整したり、日本の醤油を入れるのですが、
たまたま、麺だけで食べてみました。
ところが、この麺が大変美味しいのです。 日本製でもこれだけの味の麺はそんなにないでしょう。
持前の探求心で、袋に書いてある原材料表示を見ましたら以下のようになっています。
(ハングル表示ですが、元の漢字に直しました)
酢酸澱粉とはどんなものか判りませんが、ジャガイモの澱粉を使うところはにくいですね。
このあたりに美味しい秘密があるのでしょうか。 日本ではトウモロコシの澱粉は良く使われていますが、
ジャガイモはどうなんでしょう。
こちらに住んでいると、ついつい日本との比較に目が行ってしまいます。
工業製品の大半は日本のものの方が優れているのは事実ですが、自惚れていると、
韓国製にも優秀なものがあるのを見落としてしまいます。
でも、日本は気がついてからのリバースエンジニアリングが早いですから、
すぐにそれ以上のものを出してくるのでしょうね。
それにしても上記、成分表の単語ですが、漢字で書くと、ほとんど日本と同じですね。
このような漢字を合成した工業/学術用語は中国や韓国でなくて、
日本で作られたものと思われます。
上記、成分表では、かろうじて「カムジャ」だけが韓国のオリジナルの言葉ではないでしょうか。
「倭色排除」なんて言ってられないくらい、「倭色」が浸透してますね。
今日は、インスタントラーメンの中でも特に美味しいと感じる辛ラーメン
を紹介します。
平均給料は日本の7割くらい(推定)なのに、外食のメニューの値段は日本以上ですから、
エンゲル係数が上がってしまうのは自明です。
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