回転寿司、発見
毎晩、外食していると同じものばかりになり、飽きてきてしまいます。
さいわい、私が住んでいる江南地区は新興歓楽街ですから、
外国料理の店も多く、捜せば、各国の料理を楽しめます。
先日も美味しいものにありつけないかと、ブラブラ歩いていました。
一人ですから、立派な門構えの店にはなかなか入りづらいものですが、
運良く、回転寿司が見つかったのです。
ソウルではまともな寿司を食べたことがないので、
回転寿司といえば逆に機械などを含め、さぞかし日本に近いものと期待しました。
店に入ると、お客が少ないのを除いて、ベルトコンベアー、日本茶のパック、 ガリを入れる容器、日本の醤油、食器など、全く同じお膳立てです。 何を取ろうかと、流れてくるのを見ていると、 注文もしないのに味噌汁がでました。 「注文してないよ」と言おうとしましたが、 こちらの言葉を話すのも億劫なので、お椀を持ち上げ、口に付けて食べました。 これで店の人も隣の客も日本人だと気がついたでしょう。 韓国では食器を持ち上げて食べるのは行儀が悪いのです。 汁ものはスプーンで食べないといけません。 韓国のみならず、食器を手に取って食べる習慣は、世界広しといえども日本だけだそうです。
食べていると、隣から日本語が聞こえました。
中小企業の社長風の人と、日本語を話す、小股の切れ上がった韓国人の中年婦人のカップルです。
その婦人の指先に目をやると、ジャーーン!!、
2カラット以上あると思える白金台のダイヤの指輪です。
韓国滞在8年のTさんから聞いた話では、韓国への”リピーター”は少なく、
あるとすれば「女性の友達」がいる人だけのようです。
「買物」、「観光地巡り」だけでは2回・3回と訪れる動機がないそうです。
だとしたら、ソウル駐在になる前に30回くらい来たことがある私は何者なんでしょう
(ほとんど出張で来ましたので、残念ながら女性の友達はいませんが)。
回転寿司の味ですが、まあ、「無いよりましな」くらいでしょうか。
ネタの数が少なくて、
私のように、安くて旨い「コハダ」とか「イワシ」など、「光もの」や、
定番の「ネギトロ」が好きな人にはもの足らないでしょうね。
値段は日本よりも高く、一皿、1000〜4000ウオン(140〜560円)で、
平均2000ウオンです。 こちらの人にとっては気軽に行けるファーストフードの
価格帯ではないようですが、私にとっては数少ない日本の味ですから、時々、
行ってみようと思っています。
「mailto」を付け加えましたら、早速、励ましのメールをいただきました。
仕事が忙しくなってきたので、毎日書けるかわかりませんが、頑張ってみます。
社長風の人が買ってあげたのか、その婦人がルームサロンのオーナーかのどちらかでしょう
(あるいはイミテーションか)。
日本ではお金持ちだって回転寿司に行くのでしょうが、
2カラットのダイヤを身に付けては行かないでしょう。
このあたりの日本と韓国のメンタリティーの違いが面白いですね。
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