1997年6月3日号

韓国みやげ


最近の韓国の物価は日本以上のものが多いですし、品物もほとんど同じなので、 日本へ帰る時のおみやげに苦労します。 今日は私が見つけたおみやげの最適品を二つ紹介します。

パック入りキムチ
最近は韓国製キムチを日本でも買うことができますが、 やはり現地で売っているものは価値がありますから、喜ばれます。 ところが、空港で売っているお土産用の瓶詰は1万ウオン(約1400円) くらいして、高い上に、重たいので敬遠してます。

おすすめは、街のコンビニで売っているパック入りのキムチです。 これは空港でもコンビニと同じ値段(2400−2700ウオン)で売っています。 パック入りですから10袋くらい買っても荷物になりません。 空港で買うと店のアガシがつぶれても液が漏れないように、2重に包装してくれます。

このシリ−ズのキムチは、大根キムチ(カクトキ)、白菜(ペチュキムチ)など 数種類ありますから、いろいろ買い込めば日本でも話題になります。 味は最高級とは行きませんが、 「上の下」くらいの味がしますので、まあまあでしょう。

パック入りキムチの写真はこちら..

韓国製海苔
日本で食べている海苔のほとんどが韓国産だと言うことを、ご存じでしょうか。

またまた、古い話で申し訳ありませんが、 1960年代の日本は貿易赤字に悩んでいました(現在の日本から想像できますか)。 従って、外貨の使用は厳しく制限され、 輸入の商売をやろうと思っても政府から許可された金額と用途にしか使えませんでした。 一方、急速な工業化は国産の海苔の漁場を奪っていったのです。 そこで、韓国からの輸入業者は1枚あたり1円で輸入して、10円で売ることができ、 大もうけしたのです。 他の業者が参入しようとしても、 工業製品でもない海苔の輸入のための外貨は、もう割り当てられないのです。
つまり、日本の消費者は日本の工業化のために高いものを買わされていたのです。 そして、その構造的な仕組みにうまくとりいって大もうけした人もいるわけです。 最近の韓国の物価高を見ると、その頃を思い出してしまいます。

話が飛びましたが、韓国産の海苔を現地で買うのも、また楽しいものです。 しかも安いです。 空港でも売っていますが、 街のコンビニやス−パ−で買うと、もっと安いです。 但し、国内向けに塩をまぶしたものや、 向こうが透けて見えるくらい薄いものがありますので、注意してください。 ときどき、「高級」とか「寿司用」と漢字で書いてあることがありますので、 そのようなものを買いましょう。


先日の「新装開業」で、よく判らないと言う連絡が入っています。 ハングルをできるだけ元の漢字で書くようにしたのですが、 漢字の単語自体が日本ではあまり使われなくなっている単語のせいか、 よけいに判りづらかったでしょうか。 わからない時はどんどん連絡してください。


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