1997年5月23日号

クレジットカ−ド


私は海外出張のチャンスが比較的多いのですが、 最近はクレジットカ−ドでのキャッシングがポピュラ−になってきたおかげで、 相手国の通貨や国際通貨であるドルを持っていくことが少なくなりました。

極端な例では、朝、日本の勤務先に出社したら、 アメリカの別のところに出張している上司から深夜にFAXが入っており、 「直ちにサンフランシスコに行け」とのことでした。 さいわい、パスポ−トが通勤用のカバンに入っていましたので、 すぐ手配して、家にも帰らずに夕方の飛行機に乗りました。

着替える下着も無し、お金は3万円くらいしか無し、国際免許も無しの ナイナイづくしでしたが、幸いクレジットカ−ドを2種類持っていましたので、 何とかなるだろうと思っていました。
事実、レンタ−カ−は日本の免許証で借りられるし(州によってはダメのところもあります)、 クレジットカ−ドで買物もキャッシングもできるし、全く問題ありませんでした。

これと同様にソウルに行けと言われたら、アメリカみたいには行かないでしょうね。
ソウルは地下鉄が発達していて、 料金も安いので所持金が少ない場合は地下鉄を利用できます。 しかも最近、空港まで地下鉄が乗り入れましたので、 タクシ−にボラれる心配がなくなりました。 これで、ホテルまでは何とか到着できますが、 クレジットカ−ドによるキャッシングが大変不便なのです。 外国で発行されたカ−ドではCD機が受付けてくれないのです。 もっとも、受付けてくれてもハングルを読めないと操作できないのですが....

外国で発行されたカ−ドでキャッシングを行うには、 銀行の窓口で手作業でやってもらいます。 手作業ですから、まず、30分は覚悟しないといけませんね。 しかも取り扱う銀行自体が少ないのです。
窓口を30分も占有していると、 セッカチな人が多い韓国では銀行員が作業中にもかかわらず、 次のお客がどんどん話しかけて割り込みますので、ますます遅れるのです。 それが嫌なので一月に一回だけのキャッシングで済ませるようにしてます。

キャッシングは不便ですが、カ−ドでの支払いは大変便利で、 カ−ドがOKな店は日本よりも多いのではないかと思います。 これは社用族が多いことにも関係があるようで、 社用による接待では会社名義のクレジットカ−ドで支払うのが常識のようです。

外国で発行されたクレジットカ−ドでのキャッシングだけは不便ですが、 街のいたるところにCD機が設置されているので、 韓国のクレッジトカ−ドや銀行カ−ドでのキャッシングは大変便利です。

最高金額紙幣が1万ウオン(1400円)ですので、 現金を持ち歩くのが不便ということもあり、CD機が発達しているのかもしれません。


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