1997年5月22日号

韓国のボ−ナス


日本ではボ−ナスシ−ズンが近くなってきました。 私の給料は日本の会社から支払われているので、年2回、夏・冬の支給です。 日本から給料を貰っていても、所得税は韓国に払うことになります。 これは韓国のみならず、たいていの国でも事情は同じで、 どこが給料を払うか、国籍はどこかに関係なく、180日以上、 居住した方の国に所得税を払うのが普通です。 最近、発表された日本の高額納税者リストにも「桂 銀淑」の名前が出ていましたね。

韓国にもボ−ナスを払う習慣がありますが、 日本のように年2回ではないようです。 私が出向している会社は財閥系の会社で、ここでは年4回の支給です。 支給額はそれぞれ、月給の1か月分くらいとのことでした。 一緒にサイパン旅行したI氏の会社でも、ほぼ同様の支給形態とのことです。 従って、年収は月収の16倍と言うことになります。

以前、聞いた話では「キムジャン・ボ−ナス」と言って、 冬を前にして大量にキムチを仕込むためのボ−ナスを出す風習があったようですが、 今でも年4回のうちの一回は、その季節に設定されているのではないでしょうか。

日本ではボ−ナスを貰ってから会社をやめるのが普通になっており、 特に年末は退社のシ−ズンでもあるわけですが、 韓国では年4回のチャンスがあるのでしょうか。

I氏の会社でも旧正月の休み明けの日には毎年、 何人かが無断で出社しないことが年中行事になっているそうですが、 韓国では当たり前だそうです。 日本では社会保険の継続の関係で無断退社は不利なことが起こり、 一般的でないのとは大きく異なっています。
アメリカではもっと厳しく、 前の会社から紹介状を貰っておかないと、 再就職が極めて難しいと聞いたことがあります。 ですから、どんなに「喧嘩別れ」しても紹介状だけは頭を下げて貰ってくるそうです。

「所、変われば、品、変わる」で、面白いものですね。


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