1997年5月16日号

日本で韓国の衛星放送を受信


韓国、台湾、サイパンなど最近訪れたアジア各国では日本の衛星放送テレビが受信できて、 客室で見ることができるのがA級ホテルでは当たり前になっています。 逆に韓国の衛星放送を日本で見ることもできます。 人から頼まれたので、龍山の電気街で受信装置を買うことができるか調べてみました。

龍山は地下鉄1号線でソウル駅から南方面へ2駅のところですが、 駅の北東側に巨大な電気街があります。 面積的には秋葉原と同じか、大きいくらいの場所です。 もともとソウルの野菜市場があったところだそうですが、10年位前に移転し、 跡地を電気街にしたそうです。 なお、龍山電気街ができる前は清渓川が「ソウルの秋葉原」として有名だったのですが、 パソコン関係を中心に龍山に移転しました。 全部、引っ越すはずだったのですが、かなりの店が清渓川に残っています。 興味のあるかたは、両方に行くことを勧めます。 こちらも地下鉄1号線の鐘路5街駅が最寄駅ですので、 龍山から乗り換えなしで15分で移動できます。

龍山の駅を出たところに大きなパラボラアンテナを並べている店がありましたので、 日本で衛星放送を受信したい旨、言いました。 驚くことに、こういうお客は珍しくないようで、 日本での受信状況を示す地図を出してきました。 以下、店員の説明です。

受信場所は四国ですか、そこなら直径1.2mのパラボラアンテナが必要です。 余裕をみて1.6mのものを使った方がいいでしょう。 パラボラアンテナ、コンバ−タ−、レシ−バ−が必要ですが、 パラボラアンテナは日本製がありますので、 輸送を考えると日本で買った方が良いでしょう。
コンバタ−とレシ−バ−で合計78万ウオン(11万円強、税金は内税で含んでいる)です。

韓国では電気製品やパソコンは日本より値段が高めですし、 税金を含んでいる(消費税その他で10%以上と聞いています)のでこんなものでしょう。
関税(8%)を下げれば、安い東南アジア製の電気製品がもっとたくさん入ってきて、 市場価格が下がるのでしょうが、まだまだ国内産業保護の必要があるのでしょう。


5月の目次に戻る