サイパン旅行記(その4、夜の部1)
読者でもあり、サイパン駐在2年半の李さんから、 私の取材間違いの連絡が入りましたので訂正します。 訂正部分は飲み屋のアガシの収入のところ+αです。
お待ちかねの弥次喜多道中記、夜の部です。 さすがに夜の部はサイパンが初めての弥次さん、喜多さんだけではどうしようもなく、 現地駐在歴が長い李さん及びもう一人の日本人の方に連れて行ってもらいました。
ガラパン地区は半径100mもないような狭いところですが、 サイパン随一の歓楽街で、飲食店、お土産店 (韓国人経営の梨泰院から持ってきたコピ−・ブランド商品店もあり)、 アンマ店(健全アンマと非健全アンマの両方あり)などがあります。
李さんの説明によれば、この地域の飲み屋はアガシの国籍・人種により 以下のように分類されます。 一軒の店に色々な国籍のアガシが混在するのは少ないようです。
国籍 | 人種 |
フィリピン | フィリピン人 |
中国 | 福建省人 |
ロシア | ロシア人、Korea人 |
まず、上の表の中に日本人、韓国人、アメリカ人、チャモロ人が入っていないことです。 日本人、韓国人の男性は客として多数派です。 アメリカ人はアガシにも客にもほとんどいません。 チャモロ人(現地人)は最近、客として来ることが少しづつでてきたようです。
ロシアからのアガシの中に純粋なロシア人が多いのは当然として、 Koreanもいるのが驚きです。 しかも名前(姓)はキムなどの典型的なKoreanの名前ですが、 First Nameはナタ−シャなどのロシア名だそうです。 第二次世界大戦後もサハリンなどに残された人たちの3世・4世なのでしょう。 Korea語は話せないかわり、 モスクワなどで教育を受けて奇麗な英語を話す人もいるとのことです。 でも顔は日本人にそっくりですから、 李さんは「〜〜ちゃん」と声をかけてしまいそうになるそうです。
ガラパンには一晩しか行かなかったのですが、 上記のどこにするか李さんにお任せモ−ドで、 やはりオ−ソドックスなフィリピンから入門するのがよかろうと言うことになりました。
感心したのは、こちらの気をそらせないように常に話しかけてきて、 非常にホスピタリティ−がいいことです。 また、ショ−タイムになると、10人位のアガシが着替えて踊りを披露しました。 動きがはやいダンスでかなり練習しているなぁ−と言うのが感想です。 ダンサ−兼ホステスというのは他の国の人では見られないことで、 プロ意識に感心しました。
李さんによれば、彼女らの収入は時間給が3.05ドル/時間で、 レディ−スドリンクという彼女たちの飲み物(ほとんど色付の水?)の 売上げの8〜10ドル/1杯のうち、1ドル位がコミッション(比例給)だそうです。 但し、10〜15分間隔(店によって異なる)で、お代わりを取るシステムですが、 店によっては明朗会計なところとそうでないところがあるようです。 このペ−スですとソウルのル−ムサロンのアガシの月収に比べて半分以下かなぁ−、 と言う感じです。 でもお客にとっては安くてホスピタリティ−がいいと言うことですので歓迎です。 フィリピ−ノがソウルに入ってくればソウルの高過ぎるル−ムサロンの相場が下がるでしょうね。 また、1回の料金が安いことになりますので、 ソウルと違って毎日のように来るお客も多いようです。
私の横にきたナンバ−1のアガシは固定客も多く、 そうとうお金を使った人も多そうだと、李さんは言ってました。
数年前にフィリピ−ノのダンサ−に入れ上げて、
妻子を殺し、バラバラにして横浜ベイブリッジから捨てた医師がいましたが、
これだけホスピタリティ−がいい人たちですから、
中には人生を狂わす人もいるのでしょうね。
韓国女性の名誉のために付け加えますと、
日本男性からみて「ホスピタリティ−」とはまた違った魅力がありますので、
「人生を狂わした」人も多いことを明記しておきましょう。
(私ですか? 残念ながらまだ狂わす人に出会ってません)