韓国の自動車
韓国では自動車登録が1000万台に迫ろうとしており、 しかも95%以上が国産車です。 乗用車メーカーは「現代」、「大宇」、「起亜」の3社ですが、 韓国で一・二を争う大財閥である「三星」が日本の「日産」と提携して来年あたりから発売するようで、 今からTVコマーシャルをやっています。 あのアメリカですら乗用車メーカーは3社しかないないのに 人口が5000万人以下の国に4社は多すぎるように思います。 いきおい輸出にも重点をおかなければならないのでしょうが、 世界的な保護貿易の風潮の中にあって現地生産でないと難しいのではないでしょうか。
現在、街で見かける車は60%以上(私の推定)が「現代」の車です。 これだけのシェアの独占は日本における「トヨタ」以上です。 しかも3000cc以上の車の比率がかなり大きく、 3000又は3500ccの「現代グレンジャー(日本のデボネアとほぼ同じ車)」 はごく当たり前に走っています。
先日、ある財閥の副会長が仕事先に来たので、
「ベンツ」などの超高級車に乗って来るのかと思いましたら、
意外にも「現代グレンジャー」でした。
会社の人に聞いたら、社用車は官庁に行くことが多いので、
国産車でないとまずく、個人的には高級外車を持っているとのことです。
なるほど、街を走っている「グレンジャー」がほとんど黒色の理由がわかりました。
大半が社用車なんでしょう。
日本では社用車でも黒とは限らないですが、こちらでは格式が厳しいのでしょうね。
一般庶民が持っている自家用車はほとんどが1800〜2000クラスのセダンで、
スポーツカーは外車になってしまい、金持ちの車です。
不思議なことに大衆車といっても1300ccまたはそれ以下の車が少ないことです。
日本の軽自動車にあたるものは、
1車種だけ日本の軽と同じくらいのボデーの車がときどき走っているのを見るだけです。
色々な理由が考えられますが、
「見栄っぱり」の国民性とメーカー側の輸出用と同じ車種に統一する政策が一致した結果と想像します。
国民一人あたりのGNPが韓国より高い台湾や日本では
1300ccクラス以下の車があたりまえに走っているのとは違っていて面白いです。
RV車はまだ少ないですが、ここ2・3年で増えてきましたので、 この波に乗ったメーカーは日本と同様に収益を上げられるでしょうね。 こちらの人の「ハイキング/スキー好き」と列車による旅行が盛んでない風潮とあいまって、 日本以上のブームになるかもしれません。
韓国は急速に経済発展しただけあって「にわか成金」も多いようです。 しかも金持ちの程度が桁違いのようで、贈収賄事件で報道される金額も巨額です (金持ちが全員悪いことをやっているとは言うつもりはないですが)。
ときどき見かけるベンツ、ジャガー、BMW(これは女性が運転していることが多い)
などは輸入関税率が100%でしょうからとてつもない金持ちの自家用車なんでしょうね。
ソウルでも「トヨタ」の販売店が開設されたようですが、
アメリカ製のトヨタ車(例えばテネシー州ジョージタウン工場製の「レクサス」)
しか輸入できないようです。
対日貿易収支の関係で欧米からは輸入できても日本からの輸入には、 まだまだ大きな制限があるようです。 日本と同じで資源が無い国ですから貿易立国の道を選択しなければならないのでしょうが、 自国でこのような輸入制限をしておきながら、 輸出だけを増やすというムシのいい話は長続きしないでしょうから、 将来的には市場解放に向かって行くことでしょう。