1997年4月12日号

ソウル地下鉄事情


私は毎日地下鉄で通勤してます。 日本にいる時は20年以上も自動車 通勤でしたので、有名なソウルの地下鉄ラッシュアワ−に体が耐えるか 心配でした。 でもラッキ−なことに通勤コ−スが逆方向のためか 朝晩とも座れる状態です。

ソウルの地下鉄は市内はどこでも400ウオン(60円弱)の低料金で 行けますし、国鉄と乗り入れしている路線もあり、近郊都市まではその まま行くことができ、大変便利です。

創刊号にも書きましたが、20年強前に地下鉄1号線が開通して以来 拡大に力を入れたのでしょうか、現在では5号線まで全線開通し、8号線 までが建設中で(一部開通している)、主要なところはたいてい最寄の駅が あります。
5号線は金浦エア−ポ−トに乗り入れてますので、海外から到着して そのまま乗ることができます。 ただ、成田と違って税関を出てから 標識がわかりにくく初心者にはまごつくかもしれません。
以下にソウルの地下鉄の乗り方を説明します。

キップの買い方
自動販売機で買うときは日本とボタン操作が逆です。 最初に 行き先に応じて金額のボタンを押します。 市内なら400ウオンと 表示してあるボタンです。 そうすると金額表示部には400と 表示されますので、コインを入れると表示が減算されていきます。 これも日本と逆です。 400ウオン入れおわるとやや時間を置いて からキップが出てきます。 日本の最新式の販売機に慣れていると 故障かな?と思うくらい遅い時がありますが、あせらないでください。 なお、私の経験ではお札で買える販売機は見たことがありませんが、 8号線などの新しい路線にはあるかもしれません。 お札で買えない 場合は両替機が近くに置いてある場合が多いです。

窓口で買う時は、単純に行き先を言って、お金をだせばいいでしょう。 但し、こちらの地名は日本人が正しく発音できない場合が多いので、 私の場合はどうせ市内は同じ料金なので、やさしい発音の適当な 駅名を言って買っています。

改札機
改札機は海外によくある3本の棒が回転し、人が押しのけて行く 方式です。 間違えやすいのは右手でキップを挿入するように作られて いることです。 つまりキップを挿入する機械が右側にあり、3本の 棒が左側の機械から出ていることがあるのです。 棒を押しのけるの だから、棒が付いている左の機械に入れたくなりますが間違いです。

女性専用車両
1号線など、混雑する路線では朝夕のラシュ時は先頭と最後部の 車両が女性専用車両となるようです。 駅に注意が書いてあるとの ことですが、私は読めませんので知りませんでした。 でも知ってか 知らずか、何人かの男性がいつも乗っていますが、とくに怒られて いるようでもありません。 私は知らずに一回乗りましたが、乗ってから いやに女性が多いな−と思い、会社で聞いてみたら、そのとうりでした。 でもあの車両内のキムチと化粧品の匂いのカクテルはすごかったな−。

以上の注意事項と路線図があればハングルが読めなくても駅の番号表示と 社内アナウンスの英語をたよりにソウル近郊はどこでも簡単に行けますし、 便数も多く大変便利です。 相乗りタクシ−に心配するより楽ですから、ソウルに来る時は是非、 地下鉄駅に近いホテルに泊まるようにしましょう。


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