1997年4月11日号

新緑の季節


先週の金曜日 4月5日は「植木の日」という祝日でした。 土曜日のために連休となり、観光地に出かけたり故郷に帰る車で 高速道路は大渋滞しました。

季節的に少し早い時期に「植木の日」が設定されているかな、と 思っていましたが、ソウルの街を見ているとなかなか良い設定だと 思えてきました。
当地の冬は大変寒く、今年になってからマイナス12度を 経験しました。 当然のことながら常緑樹が少なく、枝だけの 街路樹風景です。 当地ではツツジやサツキも落葉します(日本と 違って落葉する種類なのでしょう)。 ところが4月に入ると 急激に気温が上がり、今日現在 桜の開花は6分咲きと言ったところです。 つまり東京地方から1・2週間 くらいしか開花が遅れていません。 一方、紫/白木蓮の花もきれいに 咲いています。 東京地方では木蓮と桜の開花の時期は少し間隔があい ていますが、ソウルでは重なっている期間があります。 余談になり ますが、木蓮の親戚であるコブシも韓国の人が好きな花の一つだそうです。

寒い冬をひたすら耐えていた木々はこの時期に一斉に活動を開始 するようです。 ですから4月5日の祝日設定は的を得たものと 思いました。 桜の花が終われば、いよいよ若葉の季節ですので 冬の間に蓄積したエネルギ−が一斉に発散されるさまはさぞかし のものと期待できます。 当地で国内線の航空運賃を調べたら 日本の新幹線よりも安いくらいですので、若葉の季節に東海岸の 雪岳山地方にでも出かけてみようかと思っています。 日本からの 旅行者もここまで行く人は少ないと思いますが、少しの追加金で 行けるのではないでしょうか。 韓国の人は全員、雪岳山はいいところ と言います。


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