Tube Modelの組込
2011.07.25改訂
以下の方法は裏技ですから、何の保証もありません。また、将来、TINA−TIがバージョンアップしたらできなくなることも考えられますので、現在のTINA−TIを大事に保管しておきましょう。
TINA−TIは、2011年5月にバージョン9にアップデートされましたので、それに基づいて内容を修正しております。
1)\Program Files\DesignSoft\Tina 7 Japanese Book 3\SPICELIBの下にある、以下の三つのファイルを
\Program Files\DesignSoft\Tina 9 - TI\SPICELIBの中にコピーする。
VACUUMTUBE.IND
VACUUMTUBE.LIB
VACUUMTUBE.TLD
2)\Program Files\DesignSoft\Tina 7 Japanese Book 3\AYUMISLAB.DDBを
\Program Files\DesignSoft\Tina 9 - TI\の中にコピーする。
3)Rで作った、****.incのファイルの中身を、先ほどコピーしたVACUUMTUBE.LIBの中に追記する。
4)
先ほどコピーしたVACUUMTUBE.TLDをテキストエディタ(ノートパッドなど)で開き、
他の球に倣って目的の球を追記する。このとき、VACUUMTUBE.LIBで使われている
球の名前と一文字も違わないように注意する。以下はWE417Aを追加したときの一例です。
SUBCKT
WE417A P G
K AyumisLab:<Triode> [VacuumTubes]
5)TINA-TIを「管理者として」立ち上げ、プルダウンメニューの[ツール]→[再コンパイル・ライブラリ]をクリックする、
続いて[再ビルド・ライブラリ]をクリックする。これで、ライブラリーの再コンパイル/ビルドが完了する。
6)TINA-TIをシャットダウンする。
7)\Program Files\DesignSoft\Tina 9 TI\SPICELIB\VACUUMTUBE.INDおよび
1番でコピーした他の二つのファイルとともに\Program Files\DesignSoft\Tina 7 - Book3\SPICELIB\
の中に上書きコピーする。同様に2番でコピーした、AYUMISLAB.DDBも元の所に上書きコピー
する。
8)TINA-Book3を「管理者として」立ち上げ、回路図作成で、新しく追加した球を選択すると、メッセージが出て
コンパイルのようなことを始めるが、それが終わると新しい球を使うことができる。
以後は「管理者として」立ち上げる必要は無い。
以後は、こんな面倒なことをやらなくても、最初から同梱されていた球と同じように不自由なく使えるようになる。
要するに、TINA-Book3で制限されている「モデルの追加(再コンパイル)」をTINA−TIを使って
代わりにやらせているだけのことです。