三枝樹 真(311)
★ 生死をかけた戦い始まる
さすがに湘南マラソンものすごい混雑です。
電車に乗るのも大変です。最寄りの大磯駅で降りても改札口まで進めません。
準備運動をする時間と心の余裕もなくスタートラインまでベルトコンベアーに
乗るがごとく進み、萩本欽一氏のスタートのピストル音も不発のまま押しくらまんじゅう状態で
念願のスタートラインを踏むことが出来ました。
自宅から茅ヶ崎駅までの2キロの歩きと大磯漁港までの歩き15分が準備体操となりました。
スタートはそれなりに感動なのですが感動に浸っている場合ではありません。
ベルトコンベアーなのですから、又はところてんでプシュと押されるように走り始めたものの
ペースが速くやがて抜かれながら第1折り返し地点3キロまでやってきました。
折り返しからは登り坂です。
昔、多摩美の学校手前に油坂がありました、ここがボクシング部のロード練習のフィニシュです。
世田谷区にある上野毛校舎です ここでこれでもかと鍛えられた私は坂が好きなんです。
坂に入るやいなやぐんぐん抜かれた分を抜き返し絶好調です。
潮風が気持ちいいと言うよりは暑いぜこいつはと言う感じの中ピッチは上がる一方
こんな力が私のどこにあったの、とばかりに足がぐいぐい前に出る。
ひらひらしたかわいい女の子にもぐんぐん接近 そして引っこ抜く。
やたら女の子の多いレースだなここは。そしてさらにひっこぬく。
こんな力があるんだったらもっと早くから言ってよ うっふん とか何とかいってる間に
フィニシュの大磯プリンスホテルが遠くに見えてくる。
やがて第二折り返しを向え残り1500メートルラストスパートに入ります。
最後の坂道を上位入賞気分でフィニッシュ。
「 58分30秒 !」 涙もろい私は一人で良くやったぞとウルルン状態で
1リッターの水ををごくり さらにごくり ごくり
こうして私の湘南マラソンはおわりました。
ご声援ありがとうございます せいえんしていたんだろうね〜
次は帯広アクアスロンレースに向かいます。
報告が遅くなりました。大会後、釧路湿原をカヌーで川下りやら、温泉でよいこらしょ、孫の家のリホーム、等々をして過ごすうちずいぶん日が過ぎておりました浦島さん。いよいよ報告です。
感動の「湘南国際マラソン」が終わって2ヶ月そのモチベーションを持続するのは大変です。
湘南のゴールデンウイークは夏だ!汗いっぱいで走ってなんかいられない、暑い!
暑さが厳しくなってきて気持ちの充実が持続せず辛い、身体が走るのをいやがっている。充分な走り込みが出来ない。時間がない。今回は完走のみが目標か?。
5月9日十勝帯広空港に到着
やや肌寒い曇り。4人の孫たちのおみやげを持って芽室町に向かう。
5月10日(土曜日)
4人の孫たちを連れて会場である「帯広の森運動公園」に向かう。
お昼近いというのに気温は3.5度、うーん明日はさむいか?
雨だったらイテッてか
5月11日(日曜日)大会当日
10時スタート1時間前に到着。 なんだかんだのしているうちに、水着のままプールサイドへ押しやられ、準備運動もままならず。大事の前にありがちな焦りを持ったまま最高齢出場者71歳の老人を捜す。昨年の記録をチェックしてから是非とも声をかけたかった人物である。すぐに発見。プールサイドのベンチに小さく腰掛けている。参加者が少ないのだ。優しそうだ。とても早そうには見受けられない、いわゆるいい感じのおじいちゃんである。
ご老体は実に全国各地の大会に参加しているアスリートであった。
昨年の鎌倉材木座の大会ラフウオーター5キロの部にも参加した強者。
こりゃーすごい
そして・・・SWIM 1,5キロ RUN 12,7キロがスタート。
今年は45名の申し込み・・・4名は不参加となって・・・41名の戦いがはじまった。
泳ぎの練習は4回のみの私は、そうとう心配でピッチを落として泳いでいることもあるが全体の流れはとにかく早い、とにかく私は遅い、遅すぎる
トップは私の2倍の速度で泳いでいるのだから、後から後から、次から次へと襲いかかるように人を押しのけ追い越していく、絡んでくるので危ないやめてくれ。右に左によけながら泳いでいるが、後ろに目がないのでうまくよけられない。
残り200メートルになって、泳いでいるのは私だけ? やっと気持ちの良い泳ぎに入りピッチが上がる。
ぜいぜい言いながら、誰もいなくなってしまったロッカールームで、いそいそ寂しげに着替えをすませ玄関口で靴を履く。そんな私に冷たく係員がこれも時間に入っていますよ!と檄がとぶ。プッー
砂利道をイヌが駆け出すように一気に走り100メートル先の本コースへと向かう。おおきな声援に迎えられて気持ち新たに水を飲む。
私の前には人はいない。私の後にも人はいない。大会役員がそろそろ先頭が折り返してきますよ!と再びとんでもない檄を飛ばす。ここから約6キロの道のりを2往復するのだ。それにしても道が悪いコースだ。歩道が狭すぎる、片側に坂になっている、道がつぎはぎだらけでこりゃあ?手こずる、足ひきずる。と思っていたら今度は下り坂だ、長いぞ!
おお!71歳の老人が戻ってきた!ぎゃー。この人だけは何とか負けないようにしたいと思っていたのになんてこった早すぎ!名前は部坂老人。
と、ここで部坂老人「膝を痛めたのでリタイヤです、私の分まで頑張って下さい!」と声をかけられる。うう?残念だ。
それにしても深い森を抜けたり、ジャガイモ畑やら、ゼンマイなどをつんでいる人がいたりと、のどかなコースである。
疲れがあるのか走りに軽快さはない。直線に入って険しい形相で折り返してくる人とのすれ違いが多くなり、この先の遠さを感じさせる。
4人の孫の声援があるものの、ガキンチョの応援はあまり励みにならないものだ
一人は風船膨らませて遊んでるだけか?
やがて右に折れたところからはまたまた長い下りの坂道が続くではないか、と言うことはこの後折り返したら登り坂2回?合計4回もさかのぼりか!
登り坂は腰にくる。腰がぱんぱんに張ってくる。足かせがくっついているのかツタが足に絡まっているのか重い!ふと足もとを見れば大好物のつくしだ。土筆の卵とじ、土瓶蒸しも良いな、土筆の混ぜご飯食べたい!
折り返しに入って次第に調子は上がってきたかな、折り返してくる選手たちががんばれよ!みたいな挨拶をいろいろ送ってくるので元気が出るというか、面倒と言うか、うれしいものだ。とても和気あいあいとした暖かい声援に見守られて気持ちの良いレースだ。どんなに苦しくても前に進めばいつかは終わる。
もう何も考えたくない、ほっといてくれとばかりに足を運ぶ。めまいを起こし草むらでゆっくり休みたい。目覚めたらゆっくりコーヒーなんぞもいいなー。温泉なんぞにゆっくり入ってあんま機でモミモミしてみよう。鳥がピッピッとうるさいなー。おやおや、そうこうしているうちゴールが見えてきた。相変わらず前にも後ろにも人影がないので競り合いの面白味に欠けるところが残念だが、それは私が遅いだけだったりするから文句は言えない。それでもゴールがみえてくると急に元気が出てくるから不思議なものである。最後の200メートルばかりは全力疾走してしまう自分がいじらしい。大歓声のなか見事ゴールイン。ちゃんとテープを切れるようになっている心遣いがうれしい!。完走!感動!
“1時間57分49秒”
公式記録・・・スイム1500メートル43分23秒(自己予想タイム34分)・ランタイム12,7キロ1時間14分26秒(予想通り)・・・総合順位36位(参加者41名) 当年61歳「完走者最高齢」・遠路賞受賞(そばつゆと賞状)・・。リタイヤ3名(71歳老人含む)
ご声援ありがとうございます。