コラーサU世号 日本に到着 1967年7月13日

鹿島郁夫さんのコラーサU世号は1967年4月4日にロスアンゼルスを出航し、7月13日に千葉県沖までやってきました。 その2年前に達成した大西洋単独横断に続いて太平洋単独横断にも成功し、世界一周を成し遂げました。 ロスアンゼルス出航から101日目に千葉県沖に到達し、出迎えで船を出していた、JA1WMC局とJA3YEK局がアマチュア無線でコラーサU世号の鹿島郁夫さん(JA3MYK局)と交信しているのを、JA1RAG高橋拓夫さんがテープに録音したものです。そのテープを譲り受け、mp3ファイルに変換しましたのでこのHPにアップロードしました。

JA3MYK局とJA1WMC局の交信は、残念ながら交信終了直後から録音開始になっていて鹿島郁夫さんの声は録音されていませんでした。鹿島さんのヨットを船で追いかけているJA1WMC局とJA3YEK局の声は録音されています。私が聞き取った内容を以下に列記します。

JA1WMC: 鴨川沖でヨットは外航船の間を通り抜けていった。海岸から6マイルくらい沖ではないか。

JA3YEK: 10秒おきに点滅する灯台が見える。鴨川灯台でしょうか。

JA1WMC: それは八幡岬灯台です。鴨川沖で鹿島さんのヨットは外航船の間を通り抜けていった。(岡本さん:JA3YEK局から)6マイルくらい先かと思います。進路を東に取ってください(そうすれば、鹿島さんに追いつくでしょう)。


注:JA1WMC局とJA3YEK局は総務省の「無線局検索」に出てきません。現在は廃局になっていると思われます。連絡先をご存じの方はお知らせください。


JA3FHL局(大庭 健次OM)から、録音に出てくるJA1WMC局の情報が寄せられました。

JA1WMC局(武内OM)は、1970年代前半に関西にQSYされ、JA3QBMのコー ルサインで活躍されました。スマートな方で、一通・一技・英検1級と、特にCWと英語が非常に堪能で、船舶の通信士もされていたので、海洋の事は詳しかったと思います。ワタシの憧れの方でした。
風の便りで10数年前にサイレントキーになられたと聞きました。