2016年秋
=ご 案 内=
レクチャー&オペラコンサート
「椿姫、ドゥミ・モンデーヌ悲恋」
____________様
拝啓 お健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。
2014年初頭の「ショパンとジョルジュ・サンド 魂の旋律」から1年半が過ぎました。本日は来年1月15日サントリーブルーローズにて開催予定の「椿姫」についてご案内申し上げます。
「椿姫」には魅力が溢れています。先ずアレキサンドル・デュマ・フィスの小説は時代を超え、洋の東西を超えて心を打つ相手の幸せのために身を引く女性の哀しい愛のお話です。その原作を基にヴェルディが作曲した「ラ・トラヴィアータ(道を外れた女の意)」というオペラは現在最も上演回数の多い彼の代表作の一つとなっています。
今回は世界の中心であったパリの19世紀の華やかな繁栄とその陰の悲惨、そして変わらぬ人間の愛憎についてお話をしたいと思います。偉大な父アレキサンドル・デュマとの相克に悩んだデュマ・フィス、後妻とその両親に気を使いながら作曲をしたヴェルディの人生もまたドラマそのものです。
そしてオペラ「ラ・トラヴィアータ」の美しいアリアを歌ってくださるのは辰巳真理恵さんと高柳圭さん、ピアノ伴奏は吉田恵さんです。若く才能に溢れた芸術家は辰巳琢朗オフィス様の全面的なご協力の元に実現いたしました。
寒い冬ですが美しい愛の調べに心暖めていただけることと存じます。ご希望の方にはコンサートの後豪華なお料理とフリードリンクをゆったりとお召し上がりいただき、出演者の方々ともご歓談いただける場として隣のインターコンチネンタル東京2階カスケードカフェをご用意いたしました。
1月15日午後サントリーブルーローズ「椿姫、ドゥミ・モンデーヌ悲恋」のレクチャー&コンサートにお出かけくださいませ。お目にかかれますことを心より願っております。
敬具
石鍋香代子